お金03投資家はざまざまな金融商品によって資産の運用をしていますが、投資家が資産の運用先としてどの投資商品を選ぶのかという選択は債券や預貯金の金利に大きな影響を与えることになります。
株価が下落傾向にある場合、投資家はそれ以上の株価の下落を恐れて株式市場から投資資金を引き揚げにかかります。そして引き揚げた投資資金は他の金融商品へ投資されることになります。一般的には株式市場から引き揚げられた投資資金は債券の購入に充てられることが多く、多くの人が債券を購入することによって債券価格が上昇します。債券の価格の上昇と同時に債券の利回りが下がることになります。
また、銀行などの金融機関では顧客から預貯金として預かったお金を株式などによって運用していますが、株価が下落傾向にある場合、金融機関の含み損は拡大し、逆に含み益は縮小してしまいます。これに連動して各企業の保有する株式資産もその含み損が拡大することになり、設備投資などを行うことが難しくなってしまいます。
このような状況に陥ってしまった場合、社会全体の景気が低迷し、経済活動が勢いを失うことになります。経済活動の勢いが失われた場合、それを回復する手段としては金融政策によって金利を下げ、各企業が設備投資などの名目で資金を借りやすい状態にする必要があるのです。
以上のように、株価の変動は単に株式市場だけの問題ではなく、社会全体の景気に大きな影響を与えるのです。